最終日を迎えた、サイクルロードレース選手の日本一を決める全日本選手権。
全世界共通で各国ナショナルチャンピオンシップ、各カテゴリーの優勝者は1年間「日本チャンピオンジャージ」の着用が義務付けられる重要な大会。
会場は3日目も同じく静岡県伊豆市、日本サイクルスポーツセンターで行われました。
日本サイクルスポーツセンターの5kmサーキットを右回りし、競輪学校内の3kmコースを追加した1周回8kmのコース。
登りの険しいクライマー向きのコースに108名が出走。
チームはアップダウンの激しいコースでのペースの上げ下げをさけるために、逃げに乗って一定のペースで先行するグループを作る事を念頭においてスタート。
目標はUCIポイント獲得の15位以内完走を目指す。
スタートと共にアタック合戦が始まり、雨風の強さをもろともせず、攻撃的なレースが始まる。
コンディションが悪い選手達などは早々に振るいにかけられて遅れていく。
3周目には桂選手は前方で展開、そして阿部選手が逃げを作り抜け出すが、メイン集団に吸収される。
レースは停滞する事なく、ベストラップを刻み続ける。
先頭集団も40名ほどにしぼられ、鈴木選手と阿部選手が残る。
しかし5周目には集団が分断され、先頭20名前後、追走20名ほどに阿部選手が残る。
この日は本調子ではなかった鈴木選手は追走からも遅れてしまう。
レースは増田選手(JCL TEAM UKYO)、宮崎選手(キナンレーシング)の2名が先行し、追走のメイン集団は最大2分ほどの差で追いかける。
第2追走に残った阿部選手を含む10名ほどは、1分半ほどの差でメイン集団を追いかける。
14周まではタイム差を推移していたが徐々にタイム差が広がり始め、残り3周を残してタイムアウトとなってしまう。
レースは増田選手、宮崎選手を吸収したメイン集団から、ディフェンディングチャンピオンの山本選手、小石選手(JCL TEAM UKYO)、小林選手(マトリックス・パワータグ)、金子選手(群馬グリフィン)の優勝候補4名が抜け出し、レースの行方は決定的になる。
最後は4名でのゴールスプリントを制した小林選手がエリートカテゴリーで初の全日本チャンピオンに輝きました。
1位 小林海(マトリックスパワータグ)
2位 金子宗平(群馬グリフィン)
3位 山本大喜(JCL TEAM UKYO)
完走19名(出走108名)
……
DNF 阿部嵩之、桂慶浩、鈴木譲、森海翔、新開隆人、小坂光、堀孝明